
腸もみとは?効果が現れる3つの理由とお腹がスッキリするやり方を紹介
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腸もみは腸の活動を促して、お腹をスッキリさせるために効果的です。
本記事では腸もみの効果ややり方、腸もみの効果をさらに高める方法を解説します。
腸もみとはお腹をスッキリさせるセルフケア
腸もみとは、お腹の上から腸を刺激し、腸の血行を改善するセルフケアです。腸もみを行うと腸のぜん動運動を促進し、便秘改善や腸内環境の改善が期待できます。
ぜん動運動は腸を含む消化管が体内の食べ物を運ぶための運動で、消化管の壁が狭まったり広くなったりを繰り返して食べ物を移動させます。
腸内環境が悪化すると便やガスが腸内にとどまってお腹が張り、ぽっこりお腹になりやすいです。腸もみで腸内環境、便通を改善すると腸内の老廃物の排出を促して、お腹をスッキリさせられます。
また、腸の働きが整うと、腸に押されてゆがんでいた骨格が整う効果が見込め、腸の位置が下がって生じるぽっこりお腹への対策にも効果的です。
腸もみでお腹がスッキリする3つの理由
腸もみ・マッサージでお腹がスッキリする理由は、以下の3つです。
- 腸内のガスや老廃物の排出を促す
- 血液循環を促す
- 自律神経を整える
腸内のガスや老廃物の排出を促す
腸もみでお腹をマッサージすると腸のぜん動運動が活発になります。
ぜん動運動が低下すると、腸内の便の移動速度が遅くなり、腸が過剰に水分を吸収し便が固くなるため、便秘を引き起こす原因となります。
お腹をマッサージする腸もみで腸のぜん動運動を促すと、便通改善や腸内に溜まったガスの排出が期待できます。
血液循環を促す
腸もみは腸をほぐして血行促進効果が期待できます。
血行が悪いと腸の働きが低下し、便通の悪化や免疫機能の低下などを引き起こします。腸もみは腸の血行促進が期待できることから、便秘やお腹の不調の改善が見込めます。
また、腸もみは、腸内環境が整うことで腸内の有用菌が増加し、腸内の免疫機能を整える短鎖脂肪酸(※1)の生成が促された結果、免疫機能の改善も見込めるマッサージです。
腸の機能改善には血行促進だけでなく、血液中の栄養を増やすために食生活を見直すことも大切です。
※1短鎖脂肪酸とは:短鎖脂肪酸とは、腸内細菌が食物繊維を発酵することで産生される。腸内環境の改善や炎症抑制、血糖値の調整、肥満防止などに寄与する。
自律神経を整えるから
腸もみは、腸の活動を促進し、間接的に自律神経にも影響を与えます。
自律神経は交換神経と副交感神経がバランスをとっています。排便を促す腸のぜん動運動が活発になるのは、副交感神経が優位なときです。
腸もみで腹部をマッサージしてリラックスした状態になると、自律神経のバランスが整い心身の健康に良い影響を及ぼします。
また、腸と脳は相関があり、より良い腸内環境はメンタルの安定が期待されます。腸もみはお腹をスッキリさせる効果だけでなく、心身を整える目的でもおすすめです。
関連記事:腸が「第二の脳」と呼ばれるのはなぜ?整腸とメンタルヘルスの関係を解説
腸もみの正しいやり方と手順
腸もみのやり方は、主に以下の2つです。
- へそ周りをさする小腸マッサージ
- お腹の四隅を押す大腸マッサージ
小腸マッサージでは、へそを中心として時計回りに両手で優しくさすります。大腸マッサージでは、お腹の四隅を時計回りに心地よさを感じる強さで押してほぐしましょう。
腸もみの方法や注意点は、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:腸活マッサージで便秘やぽっこりお腹にアプローチ!効果やポイントも解説
腸もみの効果をより高めるコツ
腸もみの効果をより高めるためには、以下2つのコツを意識してください。
- 腹式呼吸を意識してストレッチする
- 入浴後に腸もみをする
腹式呼吸を意識してストレッチする
腸もみをいきなり行うよりも、できるだけリラックスした状態で行うほうが、腸もみの効果をより高められます。腸もみの前に腹式呼吸を意識したストレッチがおすすめです。
腹式呼吸でゆっくりと息を吐き出しながらストレッチするとリラックスでき、身体の緊張をほぐせます。リラックスした状態では副交感神経が優位になり、腸のぜん動運動をより促進できます。
入浴後に腸もみをする
腸もみの効果を高めるためには、入浴後に腸もみを行いましょう。
入浴後は以下の状態になっており、よりリラックスした状態で腸もみを行えます。
- 体が温まっている
- 血管が広がって血流が良くなっている
- 筋肉の緊張がほぐれている
入浴後の腸もみは、より高いリラックス効果と血行促進効果が期待できます。
また、腸もみは継続すると効果を実感しやすくなるため、毎日同じ時間帯に行って習慣化しましょう。お風呂に入ったあとの腸もみを日課として取り入れることがおすすめです。
腸もみの注意点
腸もみに取り組む際の注意点は、以下の2点です。
- 強い痛みや硬さを感じたら中断して医療機関に相談する
- 持病がある方や生理中・妊娠中の方は腸もみを控える
強い痛みか硬さを感じたら中断して医療機関に相談する
腸もみ中にお腹に強い痛みを感じたり、硬い部分があることに気づいたら、無理に続けずに腸もみを中断してください。
腸に痛みを感じる場合や硬い場合は、腸内にガスや便が溜まっている可能性があります。
腸の活動が低下していると、便やガスが滞留し、腹部を触ると痛みを感じる場合があります。
そのほか、腹部に触れたときの痛みの原因が消化器疾患や婦人科系疾患の場合は自身での対処ができないため、医療機関の受診がおすすめです。
痛みが強い場合や不安がある場合は、腸もみを行わず、医療機関に足を運びましょう。
関連記事:腸もみでへそ周りがかたいのはなぜ?原因や正しい腸もみのポイントも解説
持病がある方や生理中・妊娠中の方は腸もみを控える
以下に該当する方は、腸もみを控えたほうが良いでしょう。
- 持病がある方
- 生理中の方
- 妊娠中の方
自分が腸もみを行っても問題ないか判断が難しい場合は、医師に相談してください。
自己判断で腸もみをすると、かえって体調不良を引き起こす可能性もあるため、不安がある場合は腸もみをすぐに行わず、専門家への相談がおすすめです。
腸もみとの組み合わせでより健康的な腸を目指せる方法
以下3つの方法を腸もみと組み合わせると、より健康的な腸を目指せます。
- 腸内環境を整える食事を意識する
- 適度な運動を取り入れる
- 1日1~1.5Lを目安に水分補給する
腸内環境を整える食事を意識する
腸内環境を整えるには、食生活の改善が有効です。
食生活を改善すると、腸内の有用菌(善玉菌)を増やしつつ有害菌(悪玉菌)を減らして、腸内細菌のバランスを整えられます。
腸内環境を整えるためには、有用菌を補う発酵食品や有用菌のエサになる食物繊維・オリゴ糖を豊富に含む食品がおすすめです。
食生活の改善で腸内環境を整えると便秘解消や美肌、ダイエット効果なども期待できます。
関連記事:腸活にオススメの食べ物は?サプリメントやコンビニで買える食品を紹介
適度な運動を取り入れる
適度な運動は、血行を促進し、腸の活動を活発にします。運動不足は腸の動きを鈍らせ、便秘の原因の1つです。
腸に適度な刺激を与えるためにも、運動習慣を取り入れましょう。腸内環境を整えるためには、ウォーキングや椅子に座った状態で膝を上げ下げする運動などがおすすめです。
食生活改善と腸もみを行いつつ、運動も取り入れるとより腸内環境を整えられます。
関連記事:腸に良い運動が便秘解消のカギ!手軽にできるエクササイズを紹介
1日1~1.5Lを目安に水分補給する
1日1Lから1.5Lの水分を補給すると、便秘解消に効果的で、腸もみの効果を高められます。
水分不足は便を硬くするため、便秘の原因になります。さらに便秘は腸内環境の悪化を引き起こすため、水分補給は腸内環境を整えるために重要な要素です。
特に起床後は身体が水分不足に陥りやすいため、コップ1杯200ml程度の水を起きた際に飲むことをおすすめします。就寝時に活動が低下していた腸に刺激を与えて活動的にする効果も期待できます。
腸もみの正しい方法でお腹をスッキリさせましょう
腸もみは、腸内のガスや老廃物の排出を促し、お腹をスッキリさせるためにおすすめです。
また、腹式呼吸やストレッチ、入浴後に腸もみを行うと腸もみの効果をより高められます。
腸もみに加え、食生活の改善や適度な運動、積極的な水分補給を組み合わせると、腸内環境を整えるために効果的です。
腸内環境を整えると便通改善だけでなく、免疫機能の向上や美肌、メンタルの安定など、全身の健康にも良い影響が期待できます。
腸内環境を整える活動は「腸活」と呼ばれます。
腸活の効果を確かめるためには、腸の健康状態を調べられるミルテルの「わたしの腸活サポートチェック」がおすすめです。
腸内細菌の種類やバランスを可視化することで、腸活の効果を実感しやすくなるでしょう。